コロナの影響で極端に外食の機会が減り、スーパーを利用する機会が以前より増えました。
そのスーパーに行くたびに感じること。
それは、POPやチラシ、店員さんのマイクなど、ありとあらゆるところに「売り文句」が溢れているな、ということです。
スーパーに限らずドラッグストア、百貨店でも。
テレビCMでも雑誌の広告でもそうですが、巷には売り文句で溢れかえっています。
特に今の時期は、冬物最終バーゲンの売り文句が多くなってきていますね。
人の心を動かすことができない「売り文句」が多いのはなぜ?
ですが、それほどたくさんある売り文句の中で、人の心を揺さぶるものは、果たしてどれくらいあるでしょうか?
ホームページ制作という仕事をして、売れるホームページを作ることを最大限に考え、常に「売ること」にアンテナを張っている身としては、一般の消費者よりも多少は感覚が鋭くなっているかも知れません。
ですが、そのように日常的にアンテナを張っていても、
「あ!心が揺さぶられた!」
「うまいキャッチコピーだな!」
「これはやられた!」
と思う売り文句に出会うことは、そうそうありません。
全くないというわけではないのですが、たくさん目にする割には少ないという印象です。
では、どうして人の心を動かすことができない「売り文句」がこれほど多いのでしょうか?
それはズバリ、「視点が違うから」なんですね。
「売る側が言いたいことを言っている」だけで、「お客さまが知りたいことを言っていない」んですね。
スーパー、ドラッグストアなどの店舗に限らず、商品やサービスを取り扱う側は、どうしても自分のこと、自分の商品のことだけを語りたがります。
商品やサービスを作る側、売る側が自分のこと、商品のことを語るとは、一体どのような意味があるでしょうか?
実はそのことが、「宣伝」なんですね。
作る側、売る側が語る言葉、文章が宣伝です。
どんなに素晴らしいフレーズを使ったとしても、どんなに素敵なアイデアが盛り込まれていたとしても。
自分の都合のよいことしか書かれていないことが多いんです。
人は基本的に売り込まれることが嫌いです
たとえば、「大幅値下げ!」とだけ書かれてあるPOPがあるとします。
よく目にするフレーズだと思います。
ですが、なぜ大幅に値下げするのか?という理由が、どこにも書かれていなかったりします。
つまり、それは「売り込み」なんですね。
人は基本的に売り込まれることが嫌いです。
これは売り込まれそうだな、と思ったら逃げます(笑)
長年アパレル店員だったからわかるのですが、ショップの店内に入ったと同時に、店員さんが寄ってくると嫌な感じになりませんか?
あの感覚です。
私は自分で欲しいものを探すから、近寄ってこないで! みたいな。
あくまでも買う時の基本や基準は自分である。
お客様はそう思っているから、売り込みには拒否反応を示してしまいます。
これはすごく大事なことなのですが、お客様はどんなに良いことが書いてあっても、「宣伝は売り込みである」ということを見抜いてしまっているんですね。
広告やPOPには、売りたい側の都合のよいことしか書かれていない、ということに気づかれています。
だから心が揺さぶられないし、気持ちが動かないんです。
では、どのようにしたらいいのでしょう?
どのようにすれば、お客様の心を激しく揺さぶることができるのでしょうか?
視点は自分ではなくお客様に向けること
その答えは、先述した「自分が言いたいこと」ではなく、「お客様が知りたいこと」を伝える、ということなんです。
視点を自分だけの側から、お客様の側に移す。
お客様の側から、自分の商品やサービスを見てみる。
そうやって視点を変えてみると、それまで見ていたものとは全く違った価値が、商品やサービスには含まれていることに気づきます。
そのように考えると、実はいかに「お客様が知りたいこと」を伝えていなかったか?ということに気づきます。
お客様が知りたい「欲しい」と思うことを伝えるには、「売りたい!」という気持ちではなく、「喜んでもらいたい!」という気持ちになる。
「買ってもらいたい!」という考えを捨てて、「感動してもらいたい!」という思いを持つ。
「伝えたい!」と思うのではなく、「気づいてもらいたい!」と思うことが大事なんだと思います。
あなたのホームページは大丈夫でしょうか?
自分のこと、自分が伝えたいことだけで作られていませんか?
一度確認してみてくださいね。
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