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「牛丼が食べたい」のではなく「吉野家の牛丼が食べたい」理由

今年はコロナ禍ということもあり、出張回数が昨年比で1/5以下になりました。

Go toトラベル一時廃止が話題になっていますが、ビジネスホテルでも対応可でしたので、とても助かりましたね。

安く宿泊できた上に地域共通クーポンまでいただけるのですから、賛否両論はあれども、個人的にはありがたい施策です。

そのビジネスホテルですが、いつも朝食付きのコースで予約するのですが、どこのホテルも大体バイキングで、メニューとかも似たり寄ったりなんですよね。

朝から温かいご飯とお味噌汁をいただけるのはありがたいのですが、さすがに去年までのように月に何回も出張で宿泊していると飽きてきます。

そんな時どうするかといいますと、ホテルを飛び出して近隣にある牛丼チェーンに寄って食べるようにしています。

地域共通クーポン券が利用できるお店もあるので、今年は尚更ですね。

 

 

牛丼チェーンは最近でこそ、出張時の朝食以外で利用することはないですが、東京で専門学校生だった頃や、新入社員時に寮生活をしていた頃、よく利用していました。

そしてその頃の味が忘れられなく、今でもたまに無性に食べたくなる時があるんです。

牛丼チェーン店と言えば、吉野家、すきや、松屋とありますが、昔から吉野家一筋。

吉野家の牛丼って、20年、30年経った今でも味が変わらないんですよね。

(すき家も松屋も同じだったらすみません・・・)

 

同業者との安易な値下げ合戦に参戦しない姿勢

吉野家といえば、浮き沈みが激しい外食チェーン業界の中でも、途中牛肉輸入問題などのトラブルを乗り越えながら、安定した業績を残し続けている、というイメージがあります。

その理由・戦略はいくつかあると思いますが、思うに

●味が変わらない。ゆえにその味を長年愛するコアなファンが多い

●外食チェーンでおこりがちな「値下げ合戦」に安易に参加しない

という、この二つの部分が大きいのでは?と分析しています。

どれだけ年月が経過しても味が変わらないというのも素晴らしいことですが、それ以上に注目したいのが「同業者との安易な値下げ合戦に参戦しない」というところですね。

 

 

実は吉野家は他社(すき家・松屋)と比べて、メニュー料金が特別に安いというわけではありません。

モーニングやセット料金などを比べても、吉野家が一番高かったりします。

●牛丼(牛めし)並   松屋 320円  すき家 350円  吉野家 380円

●朝定食(納豆定食)  松屋 290円   すき家 300円   吉野家 338円

もし値段だけで牛丼チェーン店を選ぶとしたら、松屋さんに負けてしまうかも知れません。

でも吉野家には、「牛丼を食べるのだったら吉野家しかない」という、浮気しない「濃いファン」が多いのだと思います。

都内などの大きな駅ですと、大体数百メートルの範囲内に3店舗並んでいたりしますから、例え距離が遠くても吉野家を選んで食べる、というようなファンですね。

そう、「牛丼が食べたい」のではなく、「吉野家の牛丼が食べたい」わけです。

こういうファンを長い期間獲得してきたからこそ、未だに安定した営業を続けてこれたのでしょう。

我関せずとばかり、値下げ合戦に応戦することなく、独自の味を貫き続け、魅力的なラインアップを増やしていく。

「安いから吉野家がいい」というお客さんを増やすのではなく、「吉野家の味が好き」というファンを増やしていく。

この手法って、ビジネスをしていくうえで最も大事な戦略だと思います。

個人事業主は、この吉野家の戦略は大いに真似すべきなんですよね。

 

値下げは一時的な起爆剤であり長期的な戦略ではない

とかく売上が厳しかったり、思うようにサービスのお申し込みが入らないと、その原因は「値段にある」と考えてしまいがちです。

では、ライバル店(者)の価格調査をして値下げを敢行したところで売上が上がるかというと、そうはならないことが多い。

一時的には効果が出て売上も上がるかも知れませんが、それも長くは続かない。

これ、あまり深く考えていない方が多いのですが、値下げをする・サービス単価が下がるということは、その分客数を増やさなければ利益が出ない、ということですよね。

 

 

値下げをすることは簡単ですが、客数を増やすことは大変です。

というのも、値下げという手法は一時的な売上を伸ばす「起爆剤」みたいなものであって、決して長期的な戦略ではないからですね。

「安いから三浦企画にお願いしよう」ではなく、「三浦企画が提供するサービスだから買おう」としなければいけません。

だからこそ、ライバルにはない、自分にしか出せない強みを用いたサービスを作り上げ、ブログやSNSを使ってその魅力を拡散していく。

それだけでなく、事業主個人の人柄、人としての魅力も同じように拡散していく。

人としてファンを増やしていく。

これこそ最強な戦略なわけです。

私事になりますが、今やデザイン制作(ホームページ制作、名刺制作など)でいったら、ココナラというサイトを覗けば、信じられないぐらいの値段で承っている人がたくさんいます。

値段だけで勝負していたら、とてもではありませんが太刀打ちできません。

だからこそこうやってブログを書いて、メルマガを書き、SNSを活用していく。

値下げのような爆発的な威力はないですが、コツコツ続けることで「三浦企画さんにお願いしたい」という、コアなファン作りを増やすことができます。

決して簡単ではないですけど、確実に成果はあります。

 

コアなファン・お客さんを見つけて掴めれば最強

自分だけのファンを作るツールというのは、今だったらなんでも揃っています。

売上が厳しくてキツイなーと思ったら、目先の売上に目を向けるのではなく、3ヵ月先、半年先、1年先という長期的なスパンで考えて、戦略を組み立てることが大事だと思います。

「ナンバーワン」でなくて「オンリーワン」を目指す。

よく使われる言葉ですが、まさにその通りなんですよね。

 

 

あなたのサービス・商品の魅力、人としての魅力。 必ずあるはずです。

ライバルにはない強みを見つけて、それに見合うだけの値段を付けて。

あなたから買いたい! あなたじゃなければ嫌だ!(笑) と言われることを目指してみましょう。

個人事業としてそうなれたら、最強です。

吉野家を目指して、見本にして、コアなファン・お客さんを見つけて、そして掴んでいきたいですね。

 

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三浦 猛

三浦企画代表  細部までこだわり、徹底した「お客さま目線」でのWEBサイト作りは、お客さまから「お申し込みが3倍になった」「これまで1件もなかったホームページからの売上件数が月に8件になった」というお声をいただいています。 デザイン制作200作以上。手がけた職種は30種以上。

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