仕事柄、たくさんの方と名刺交換する機会があります。
いただく名刺のほとんどに、ホームページやブログ、SNSのURLが記載されています。
ですが、今の時代URLを直接入力して該当のページに辿り着こうとする方は皆無です。
スマホのブラウザに関しては、どこにURL入力スペースがあるのか一見わからないものもあります。
ほとんどのユーザーが、Googleなどの検索エンジン経由で、該当のページを探します。
例えば、僕の名刺をもらった人で僕に興味を持ってくれた人は、このブログのURLである https://miuratakeshi.com を直接入力する人はいません。
「三浦猛」という人物名で検索をかけ、そこに表示されるホームページ、ブログ、SNSにアクセスされるはずです。
そのような用途を考えたとき、表示しておいた方が良いのが「検索案内」表示です。
看板をみていきなり電話をかけるお客さまはいない
先日、地元の市内をドライブしていた時のこと。
信号待ちしているときに、目に入ったのがとある治療院の看板。
治療院名、院長と思われる方のイラストと、電話番号だけが記載された看板です。
慢性的な肩凝りに悩まされている僕は、市内で常に整体院を探しています。
こちらの治療院のことはこれまで知らず、否が応でも反応してしまいます。
はり・きゅうよりも整体の方が体に合っているので、看板に「はり・きゅう」としか書かれていないこの治療院は整体はやっていないのかな?と、その場でスマホで検索してしまうわけです。
ここで考えたいのが、「信号待ちという短い時間を利用して治療院名で検索をするユーザーがどれほどいるか?」ということです。
何かあればすぐに検索する癖がある人でしたらそのような行動に出るのしょうが、ネットがこれだけ日常的になっている現代でも、まだ「検索すること」が癖になっていない人がたくさんいます。
信号待ちで、あるいは道を通りかかって、この看板を拝見した時。
いきなりその場で電話をかける、という人はそうそういないと思われます。
電話でお問い合わせ、お申し込みをする前に知りたいのが、この治療院の情報です。
どんなメニューがあるのか? 定休日、営業時間帯は? 院長先生のお人柄は?
まずはその部分が気になるはずなのです。
検索案内のない看板はそれだけでチャンスを逃している
検索をしてみると、こちらの治療院はホームページを持っていました。
そこには詳しく、治療院の情報が書かれていました。
実にもったいないことだと思いますね。
先述したように、これだけインターネットが発達した時代であっても、まだ「検索すること」が癖になっていない人はたくさんいます。
この看板を見ただけだと、
●ホームページを持っていない治療院だと思われる
●その場では「こんな治療院がある」と認識されるけれど、その場を離れたら忘れられてしまう
という大きな損失があります。
看板に、「〇〇治療院で検索」という検索案内の表記があれば、
●ホームページを持っている治療院であることがわかる
●検索する、ということを忘れていたけど、案内があったからその場で検索をしてみた
という行動に変わります。
名刺やチラシなどの紙媒体にはQRコードも活用する
直接URLを入力するして検索する人などいない、という点では名刺やチラシなどの紙媒体にはQRコードを利用すると便利です。
おまとめQRコードというサイトを利用すれば、ホームページ、ブログ、各SNSなどのURLを、一つのQRコードでまとめて表示することができます。
最大で5つのURLをまとめて案内することができます。
「〇〇で検索」という検索案内表示と、QRコードがあれば紙媒体は完璧ですね。
まとめ
看板に店名がわかるように表示しておけば、後は自然とネット検索してくれるだろう、と思ってはいけません。
意外とお客さまはそこまで考えが回らないものです。
よほど強烈なインパクトがあり、検索せずにはいられない衝動があれば話は別です。
ですが、お客さまが看板や広告などを見て、「なんとなく気になる」という感情を与えることができたとしたら、そこから先はその感情が消えてしまわないうちに、「誘導」というアクションを起こさなければいけません。
その「誘導」というアクションをお客さまに直接おこさせるきっかけとなるのが、検索案内であり、QRコードになります。
「たかが検索案内」と侮ってはいけません。
入れるか入れないかだけで、半年後、1年後の業績は大きく変わってくるものなのです。