今から20年ほど前、筆者がサラリーマン時代のお話。
国内アパレルメーカーから、外資系メーカーに転職したことがありました。
条件や待遇が良いだけでなく、やりがいもありそうだったので、即決断したんですけれども。
その時に感じたのが、さすが外資系というのは業績や人材育成など、全ての点において厳しいなー、ということでした。
売上報告一つとっても、「かなり売れてます」「お客さんが大変増えています」みたいな伝え方をしようものなら、
即怒声を浴びせられます。

「かなりではなくて、前年比で何パーセント増えているんだ?」
「大変増えている、ではなくて、客数の実数で増減を報告せよ」
みたいな感じですね。
個人事業主となり、自然と数値に関してはシビアになった今。
よくもまあそんなそんなアバウトな返事をしていたものだと思います。
抽象的な報告ではなく、具体的な数値で経過を示せ。
そして、改善策を述べよ。
まあ、当然といえば当然ですね。
自分のサービス、強みはわかっていますか?
日々お客様のホームページ制作に関わらせてもらい、制作に関しての打ち合わせ、ヒアリングを行う時。
必ず、「あなたのサービスのウリ、強みはなんですか?」ということを聞きます。
すると、
●お客さまが笑顔になれるようなサロンです。
●リラックスできて癒されて、幸せな気持ちになれるサロンです。
と、まるで20年前の筆者のような答えが返ってくるのです。
さらには、「事業主、サービス提供主としてあなたが心がけていることってなんですか?その部分をプロフィールページに載せましょう」というお話もするのですが。
「お客さまに寄り添い、親切で丁寧な対応を心がけています」と、これまた20年前の筆者のような答えが返ってきます。
お客さまがどうなれるか?を具体的に示すこと
●お客さまを笑顔にさせる癒しのサロンです
●親切・丁寧な対応を心がけています
日常的に見かけるフレーズで、ホームページのヘッダーキャッチコピーにもよく使われていますが、これら全て「当たり前」のことなんですね。
そうではなくて、
●なぜお客さまが笑顔になれるのか? 何を使ってお客さまを癒すのか?
●お客さまに具体的にどのような効果・成果を与えることができるのか?
という部分を、キャッチコピーで謳わなければいけないわけです。
例えば、まだ小さいお子さんが治療を受けるための歯医者を探しているとします。
「当医院は全スタッフがお子様に寄り添い、お子様が安心して治療を受けれる歯科です」では弱いわけです。
言ってみれば、それは小児歯科としては当たり前なわけで。
「当医院は女性の医師、歯科助手しか在籍しておりません。
お子様の扱いに慣れた女性スタッフが治療時も治療以外時も常に傍にいて対応しますので、お子様もお母様も安心して治療に専念できます」
こう書かれていたらどうでしょう?
子供が安心して受診できる歯科を探しているお客さまには、後者の方にグッと惹きつけられることは間違いないですよね。
抽象的なフレーズでは、お客さまの心を掴むことはできない
ホームページやブログ、チラシなど。
当たり前のことをいかにもらしくキャッチコピーやサイト説明文(ディスクリプション)に使っていないでしょうか?
●あなたらしく 自分らしく
●幸せになれる 癒される
●なりたい自分になれる 輝く
みたいなキーワードを連発しているようでしたら要注意です。 一度見直してみましょう。
●何を使って、どうすることで「自分らしく」なれるの?
●どの方法で「幸せ」になるの?
●何を使って「癒される」の?
その部分が書かれていない、抽象的でフワッとしたフレーズでは、お客さまの心を掴むことはできません。
強みやウリを見つけて、ないようであれば作って。
その部分を打ち出したタイトルやキャッチコピーにしないと、これから先はかなり厳しくなってきます。
お客さまはもう、当たり前のことには慣れているし、感動しません。
感動しないということは、お申し込みにもお問い合わせにも繋がらない、ということですね。
そして、お客さまからみた「当たり前」のハードルが、これから先はどんどん高くなっていきます。
普通のことを普通にやっていたら、次から次へと強みを打ち出してくる同業者(社)に先を越されていきます。
あなたならではの、あなたにしか出せない強みをWEBサイトや名刺に打ち出すようにしてみてください。
いいものを持っているのに出し切れていないようでしたらもったいないですね。
宝の持ち腐れ状態にならないよう、気をつけたいですね。
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