ホームページを持つということは、そこから集客するということが最大の目的となります。
ホームページにアクセスしてもらい、ページ内をよく読んでもらい、お申し込み・お問い合わせにつなげる。
正しい使い方だと思いますが、職種によってはただ集客だけがホームページの目的ではないんですね。
例えば、当方が以前オフィシャルウェブサイトを作成した、シンガーソングライターの山口こうじさん。
今年の音楽活動はコロナの影響でライブが軒並み中止となり、オンライン有料配信に切り替えを余儀なくされました。
全国のファンの方にライブ中止のお知らせと、オンライン切り替えの情報を流さなければいけません。
有料配信となればチケット購入サイトへの案内、誘導も必要となります。
SNSでの案内となると、タイムラインに次ぎから次へと流れてしまい、重要な情報が「固定」されません。
山口さんはファンの方とのコミュニケーションツールとして、インフォメーションの役割として、ホームページを活用されています。
ファンクラブの会報的な使い方、ですよね。
日々こまめにスタッフの方が、サイト内のライブスケジュールを更新されています。
直接集客に繋がらなくても、アーティストとしてファンの方に大事な情報を流す場として使われているんですね。
信用の証と、お客様へのご案内ツールとしての役割
一方、今年は個人事業主の他に、企業のホームページも制作いたしました。
製造工場ですから、ホームページの目的は当然集客ではないですよね。
リクルートであったり、会社の信用の証としての位置づけであったり。
今の時代、新卒の社員を採用とした場合、自社のWEBサイトを持っていない企業はまずエントリーされないと思っていいです。
当然ですよね。
その会社に興味を持って採用条件や会社の社風を知りたいのに、その情報がどこにもないわけですから。
いちいち電話やメールで問い合わせをしてくる人なんていません。
必要としている情報は、然るべき場所にきちんとある、ということが当然だと思っていますので。
シンガーソングライターでも製造工場でも。
信用の証と、お客さまへのご案内ツールとして、ホームページはその重要な役割を果たします。
何も、集客のためだけにホームページを持つわけではないんですよね。
口コミを広めたいならホームページは必須
「私は狭い地域内でビジネスをしたいんです。 ●●市内、●●町内のみ、近所の方だけ、さらにはその方の口コミ、紹介だけで充分なんです。
だからホームページは必要ないです。
名刺とチラシがあれば十分なんで」
たまにこのようなお話をされる方と出会うことがあります。
それにしたって、ビジネスであるならば、規模の大小はあれども、お客さまを集めなければいけないわけです。
地域の集まりでチラシを配ったとして、すぐその場でビジネスが成立しないことは誰にでもわかりますよね。
チラシや名刺はあくまでも「知ってもらうきっかけ」の一つのツールに過ぎません。
チラシや名刺を見た人が次に起こすアクションはなんでしょう?
「もっと詳しく内容を知りたい」となるはずです。
ホームページがないと、チラシや名刺を配ってせっかく興味を持ってもらっても、そこから先に繋がる術がないんですね。
先述したように、いちいち電話やメールで問い合わせをしてくる人はいないですよね。
よほど魅力的なサービス内容ではない限り、お客さまは面倒なハードルを乗り越えてお問い合わせはしてきません。
さらには口コミで集客したい時も同じ事です。
「ウチは口コミだけで商売が成り立っているからホームページは必要ない」という方もいますが、実際にはその逆になります。
口コミで広めたいなら、ホームページは必須なんですね。
例えばあなたが友人に、「腰が痛くて困っててね、どこか良い整体院、知らない?」と聞かれたとします。
良い整体院を知っていて、勧めたいとしても、一から十まで詳しく説明はしないですよね。
ざっと説明して、「後はホームページを見てみて」となると思います。
でもそこで、その整体院のホームページがなかったら・・・
友人は「ホームページがないのであれば詳しい情報もわからないし、第一信用できない」となってしまいます。
大きな販売機会損失ですよね。
アメブロがあるからホームページはいらないという大きな過ち
今の時代、ホームページを持っていないということは大きな販売機会損失だけでなく、ビジネス人として信用されない証となります。
そのことに気づかず、「私にはアメブロがあるからホームページがあるからいいや」となっている人が相変わらず多いです。
コロナ禍をきっかけに、雨後のタケノコのように「アメブロコンサルタント」が増えています。
その方たちがどんな教えをしているのか知りませんが、「アメブロがあればホームページはいらない」と教わっているのであれば、それは大きな間違いになります。
断言しても良いです。
「私はホームページは持っていません。アメブロがありますから」
と話して、「ああ、そうですか」となるのはアメブロを使っている人だけですから。
一般のお客様に対しては、絶対にそうはなりません。
SNS頑張ってます! ブログも毎日更新してます! でもホームページはまだありません。
SNS、ブログで事は足りているので、ホームページはまだいいかな、みたいな方。
自分が客になった立場でよく考えてみてください。
例えばあなたがお子さんを、新しくピアノ教室に通わせたいと考えたとします。
「体験レッスンは、こちらFacebook(Instagram)からお申込みください」
「レッスンメニューはブログ(アメブロ)に詳しく書いてありますので、そちらをご覧ください」
みたいな教室に、大事なお子さんを通わせたいと思うでしょうか?
どんなにブログにピアノが上達するためのテクニック記事を量産したとしていても。
SNSにレッスンに関する詳細の投稿をしたとしても。
ブログやSNSのメッセージ機能を使ってお申し込みするお客様なんているでしょうか?
そんな、友だちにメッセージを送るような感覚でお申し込みしよう、なんて思うでしょうか?
ちゃんとしたホームページを持っていないような教室に、大切な子供を預けることなんてできない。
そのように思われる方が大半だと思います。
ところが、それがいざ自分のホームページのこととなると、そうは思えない。
ホームページって業者に依頼するとお金かかるし、自分で作ると大変で面倒くさいし。
アメブロとSNSがあれば、そこを使ってお客さんを集めればいいよね、なんて考えている人があまりにも多いです。
自分が客の立場になればホームページの必要性と重要性がわかるのに。
事業主の立場になると、「別にホームページはなくてもいいよね」となってしまう。
もし、そんな感覚が抜けきれないのだとしたら、大きな問題だと思います。
まとめ
まだ開業前の人でしたら、アメブロ、SNSだけでも問題ありません。
まだお店を開く前の段階・・・ 開店前の段階ですからショーケースもレジもなくていいですよね。
例えば今から半年後の来年の夏前にお店を開業すると決めたとします。
そうしたらその半年間、アメブロやSNSを使って情報発信して、見込み客を集める。
半年の間にホームページを用意する。
開店の段階になったら、ホームページがあり、見込み客も集まっている。
そういう流れだったらわかります。
ですが、すでにビジネスを始めているのにも関わらず。
「コンサルタントからホームページは後でいいから、まずはブログとSNSに力を入れなさい」と言われたのでそうしています、みたいな。
誰が言ったとか誰に言われたとか関係なく、常識で考えればわかることなのに、なんでそんなことがわからないのだろう?と思います。
これまで書いてきたとおり、ホームページを持つ重要な意味は、何も集客のためだけではありません。
ビジネス人として社会人として、堂々と胸を張れるように。
お客さまから信頼を得るためにも、ホームページを持ちましょうね。
今年も間も無く終ろうとしています。
ですが、来年こそホームページを持とうと思っても遅くはありません。
まだホームページを持っていない方は今から準備をして、お客さまからの信用を得るビジネス人になりましょう。
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